南北戦争と大政奉還?
GyaoでThe Conspirater(邦題:声をかくす人)ロバート・レッドフォード監督 を見た
アメリカ南北戦争終結時のリンカーン大統領暗殺事件(1865年4/14)の被告弁護の実話である
被告は 実行犯である南軍の復活を願うブース達に 自身が経営する下宿屋をアジトとして貸した罪で
逮捕されたメアリー・サラット
弁護をするのが弁護士であり北軍の歴戦勇者であるエイキン大尉である
裁判は軍事法廷となり起訴人及び判事は全て軍人で占められた中
戦後の合衆国の混乱を抑えて 新たな国作りに世論が向かうような裁決に進める検察側と
サラットが実際に事件に関与したのかどうか 罪状が相当であるかどうか
法は法として厳密に裁可されるべきとするエイキンとの戦いである
エイキンはあらゆる法的手段を講じ 法務長官にも国か法かの論戦を挑んだ
民間人を軍事法廷で裁く事は出来ないと民事法廷への移管申請もした
結果サラット含む4人が死刑となる
それでもアメリカの凄さは 事件の一年後に最高裁判所が 戦時であっても軍法会議で民間人を
裁くことを禁じたのである
日本ではその翌年に大政奉還(1867年11/9)が行われた
ケネディ暗殺事件と同じように犯人の背景に陰謀説が渦巻くが
この事件のあと陰謀を仕掛けた側の思惑とは違い
合衆国はより団結と発展を遂げたのである
民主主義の未熟な日本としては考えさせられる事もありやね
我が国も女性の凶悪犯罪が近年多くなっているが
メアリー・サラットがアメリカで 女性で史上初めての死刑となった